電子工作(electronic-hobby-craft)の備忘録

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オーディオアンプPAM8403の評価

アマゾンなどで10枚 699円(税込み)で売っていて入手が容易なPAM8403の評価をしてみました。

 

1.評価1

 PAM8403の5番ピン(MUTE : Mute Control Input [active low])にはんだ付けして信号引き出ししています。

 アンプモジュールで導通チェックした結果、プリント基板表面のモードを2か所(①4番ピン~5番ビン間、②5番ピン~6番ピン間)でカットしています。

また、その上で、4番ピン~6番ビン間をジャンパー接続しています。

 

 電源ON/OFF時のポップノイズ対策として、参考引用ブログを参考にして、遅延回路内蔵高精度電圧検出器(4.2V S-80942ANMP)を使用して、PAM8403の5番ピン(MUTE : Mute Control Input [active low])に接続しました。

 

 結果:電源ON時のポップノイズ : OK

    電源OFF時のポップノイズ : NG

 

PAM8403のNUTE信号でのポップノイズ対策

 

 

参考引用ブログ:「ラジオペンチ」のブログ

radiopench.blog96.fc2.com

 

 

2.評価2

 上記1の評価1の結果で、

    電源OFF時のポップノイズ : NG

だったので、この対策としては、参考引用ブログを参考にして、遅延回路内蔵高精度電圧検出器(4.2V S-80942ANMP)を使用して、5V電源の電磁リレー(2回路用)に接続しました。

 この電磁リレー(2回路用)で、R側とL側のプラス側信号ラインを電源ON遅延接続、電源OFF時即時開放としました。

 

 これによって、

 結果:電源ON時のポップノイズ : OK

    電源OFF時のポップノイズ : OK

となりました。

 

スピーカ保護用ポップノイズ対策リレー回路

 

3.その後

 電源ON/OFF時のポップノイズ対策は、解決しましたが、無音時のホワイトノイズがあるので、PAM8403を使うことは止めました。

 

 無音時のホワイトノイズに関しては、同じPAM8403でも、赤版のMUTE機能(SW端子とGND端子の短絡)が外部接続可能なアンプモジュールでは、ホワイトノイズ無しだったので、残念です。

PAM8403の赤版

 

4.その他、電源スイッチボリュームPAM8403アンプモジュール

 (アンプモジュール単体で)電源ON時のポップノイズ : NG

 (アンプモジュール単体で)電源OFF時のポップノイズ : NG

  無音時のホワイトノイズ : NG

 

 尚、このアンプモジュールの出力極性(+と-)が逆となっていますので、テスターなどで確認することをおすすめします。

 【誤シルク】Lout+ → 【正】Lout-

 【誤シルク】Lout- → 【正】Lout+

 

 【誤シルク】Rout+ → 【正】Rout-

 【誤シルク】Rout- → 【正】Rout+

 

電源スイッチボリュームPAM8403アンプモジュール

 

 

(作成:2022年11月20日、最終更新日:2023年8月16日)